UFO

絵も言えぬ音のねで目覚めた

喩えれば”未知との遭遇”で流れた音のような

私が寝ているアパートのその真上から溢れ流れてきたその音を聴きながら

上を覗きたいと思ったのだが体が全く動かなかった

金縛りにあったみたいに

 

その動かない身の中で頭の中で思った

「明日はさぞかしすごい騒ぎだろうな 東京は」

ラジオも通勤の電車の中も会社でも誰もなにも喋らなかった