プラスとマイナス
子どもだった私は自分の中から負を無くしたいと思い
自分の中に嫌悪すべき点を見つけると一生懸命消し去ろうとした
なかったことにすればそれは消えると思いまたそう努力した
結果私は死んだ
自然界にプラスとマイナスがあるように
片方だけでは生命は成り立たない
負を受け止めて初めて正は(聖は)生まれる
そのことに若い私は思い至ることができなかった
先人が様々な物語に託して伝え
自然界もそのことを見せているのに
私たちはプラスの面だけを重んじる
またそのように教えられる
良い子になりなさい人に親切にしなさい
親の言うこと先生の言うこと素直に聞きなさい
あなたはどう思ってるの
あなたはどうしたいのと聞かれる子どもはとても少なく
そんな中で人は己を己の魂を知らず殺していく
良い子になりたくて褒められたくて
自分の中の悪い面に目を向けることは教わらない
負の面に目を向けることによって初めて真の正は生まれる
その生命のからくりを教わることはとんとない
己の中の負も正も受け止める時
聖はその姿を顕す
負を隠して成り立つ正は義理の母性
負をも受け止めて初めて真の母性が顕れると
昔話も聖書も物語に託してる