海の中に母が

着なくなった服と共にのの子の服やブランケットも一部を除いてゴミ袋に入れた

後悔も一緒に入れた もっと愛してやれば良かったもっと早く一緒にいる時間を増やせば良かった しかし死んだ時ホッとしたのも事実 17歳半と犬としては高齢で心臓もやられていた 歩くことも不確かになりクルクルと回っていたそれは認知症の印だとも聞いた だけどもっと何かできたはずだもっと愛せたはすだ そのことも忘れない忘れようとは思わない 感じたこと思ったこととともに一緒に沈むそのことの神秘・文字通り神様の秘密を知っているから

辛くなったらそこでやめれば良い だけどできるだけ己の内なる負を受け止める 嫉妬・怒り・哀しみそれらの沼に降りたつ そこで何かを知るからそう何か真実に触れることができるからだ 耐えられなくなったら逃げる 無意識の中に逃げてる事も度々あるそしてそれでいいのだと思う 沼と言ったが海の方がより的確かも なぜなら文字通り母は海の中にいるから フランスでは母(mère)の中に海(Mer)がと誰か詩人が言ってたね