甦りの記録

 
外に真(まこと)を求めた日々は
空しく彷徨うよりなく
 
求めても求めても
渇きひりつき餓えもがき
 
求めても求めても
癒しはどこにも見いだせなかった
 
そしていつしか私は死んだ 
自ら覚えることなく
 
 
 
億年の時をへ
命の不在に耐えかね
 
己の墓を覗き見た(マリアがしたように)
泣きながら震えながら
 
しかしそこに屍はなく
姿異なる新しい命があった
 
 
 
 
 
 
 

自分の感情を自分のモノとして勝手に操って

 
 

自分の感情を自分のモノとして勝手に操ってる

 
おそらく物心ついた頃から当たり前のように
 
なぜだろうどこでエデンの外へ
 
それとも一旦外へ出ないことには戻ってこれないとか
 
選ぶのは人間に任せられていることだし
 
そういうことなのかしらね
 
一度出て迷子になってあがいてあがいてあがいて
 
ふるさとに帰って行くようになってるのかな
 
 
 
 
 

招く声

聖句は数多く在る扉の一つ

生命への招き
 
頭で読んで入っていける世界ではなく
招かれて初めて入ることができる
 
招きはいつも向こうから
こころの深奥から魂の奥底から
 
 自然界の中に日常の中に
 苦悩のなかに歓喜のさなかに
 
 
その体験から物語は生まれ
語り継がれてきた
 
聖書もその中のひとつ
人々を深淵に導き解放する
 
しかしひとたび形骸化すると
あなたを縛るものと化す
 
 
 
 
 

" not too much God, not too much selfish "

" not too much God, not too much selfish "
 
 
自我を排除すると神は誕生しない
 
このカラクリを知るのになんと長い年月を要したことか
 
 
右に傾いたり左に傾いたり
 
上(天国)に傾いたり地(俗世)に傾いたりと
 
 
それらの全部が同時に存在すること
 
人間の浅はかな知恵では思い及ぶべくもなく
 
 
神は神だけでは成り立たない?
 
神は何もかも独りでやってしまうお方ではない
 
 
ひとり子イエスの誕生において神は
 
マリア(人性)の承諾を必要とした
 
 
冒頭のことばは
映画「eat pray love 」の中で薬療士クトゥが言ったセリフ
 
 

聖書は神の国への扉のひとつ

ストーリーとして追うと支離滅裂ともみえる聖書

しかしそれは魂の世界をコトバをもって伝えようとしているから

だから一句一句魂で読むとき

天の国へと私たちを招く扉となる

 

わたしの後に従いたい物は、己を捨て、日々、自分の十字架をになって、わたしに従いなさい。自分の命を救おうと望む者は、それを失う。

                          (ルカ9.23〜)

 

聖句はあなたの魂に直に呼びかける”声”そのもの

聖書の中で”わたし”という方に会いたいと

当時小学生だった私は思った

ただ単純にそう願った

”わたし”は私の中に在った

そのとき深奥にあって共なる存在と知った

 

 

幼な子たちをわたしのもとに来るままにしておきなさい。止めてはいけない。神の国はこのような人たちのものだからである。あなたたちによく言っておく。幼子のように神の国を受け入れる者でなければ、けっしてそこに入ることはできない。              (ルカ18.15-17)  

 

 

   

のの子(ワンコ)のこと

 

のの子が逝ってほぼ3ヶ月になる

17歳半だった

最初の1ヶ月は笑うことが出来なかった

いなくなったことすら口にできなくて

「これまで可愛がってくださってありがとう」

かわいがってくれた人たちにメールでお知らせした

 

泣かずに話せるようになったのはおよそ1ヶ月過ぎた頃 

それまでは涙でつまって言えなくなっていた

 

度重なる引っ越しをはじめあの子を取り巻く環境幾度となく大きく変え振り回してきたと

もっとのの子の立場にたって考えてあげれば良かったと

悔いてばかりいたある日気づいた

それってわたしのおごりでは?

のの子は私を育てるために使わされて来て

その役目を果たして逝ったのだと

 

もちろん今でも悔いる心がチラチラ顔をだすけど

長い間ありがとうってそう思える

 

だけどだけどせめてもう少し生きててほしかった

 

 

 

わたしの浦島太郎物語

聖書の中で”わたし”という方に会いたいと思った。

小学高学年だった。

ただそう思った。

そして私『I』は”わたし”『I  AM』に会った。

”わたし”は私の深奥に在った。

 

私の命そのものだった。

そこは死の陰すらなく命に充ち満ちていた。

 

ある日私は気づいた。

周りにその世界を知ってる人はだれもいないということに。

なんだか自分だけが違うということに。

思春期を向かえていた。

自分に起きたこと自分が観た世界を理解しようとした。

玉手箱を開けたのだ。

 

それまでの世界は煙と化し

生命はたちまち萎えた。

竜宮城を遠く離れ泣きながら独り彷徨った。

どこにも真の食べ物はなく喉はひりつき渇いた。

 

野たれ死にそうになったそのときようやく決断した。

あの世界にも一度帰ると。

”わたし”という方がそこに待っていた。

ふたたび私は命を取り戻した。