道を断たれて子らがさまよっている

故郷を遠く離れて子らが泣いている

 

延々と培ってきた空じる術を伝統を

私たちはどこに捨ててきたのだろう

 

顔を黒く染めて娘らが彷徨っている

故郷とおく求めて子らが泣いている

 

大黒さまの諭しも

浦島太郎の警告も

そこへの道

故郷への道

 

   ー私は、黒い

     けれども美しいー(ソロモンの雅歌)