2018-08-19 ほんとのはなし1 土偶からは彼らの息吹が力強く発せられ 私を掴んで放さなかった 縄文の人たちは全人間的に生きていたと その時知らされた 数千年の時を経ても 衰えることのない彼らの息吹 土偶にこめられた彼らの 熱い息吹 真に生きた者は物にも その生命を吹き込むことができるのだと知った それはかつて東京で出会った 三内丸山遺跡展でのこと 展覧会場に入るなり強烈な息吹に包まれ 圧倒的なパワーに身動きできなくなった それはしかしあくまで親和的かつ 深い親愛の情を含んでいた