あかあかやあかあかあかや.....

かつて高山寺を訪ねた そこここに明恵上人の魂を感じた 20年ゆうに経った今も心静かに蘇る 映画「嵐が丘」の重く暗い情景そして登場人物の表情 聖書をなぞるかのごとく人間の存在の神秘を30そこらで紡いだエミリー・ブロンテ 孤高の魂 己の闇(ヒースクリフ)を覗く勇気 死をかけて貫いた人間存在の追求 魂の旅そこから得た真理 通常の人の何倍も凝縮し生ききったその生き様 キャサリンの影ヒースクリフ 影を否定したなら光も消える この真実を命を削って描き切り己の死を自ら受け入れ燃え尽きて逝った短いしかし濃密な一生 そう書いたとき同じく夭逝したシモーヌ・ヴェイユの顔が浮かんだ

  あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月

 

有名無名問わず心に浮かんだその瞬間(とき)それは永遠の今