むかしむかし1

むかしむかし私がまだ子どもだったとき 近くにキリスト教会がありました 毎週日曜日に子どもたちを集め牧師さんがお話をしてくれました だけどボンクラな私にはちっとも分かりません 退屈で早く終わらないかとお話の間そればかり願ってました そんなある日のことでした ようよう終わりほっとして教会の中庭に降り立ち空を見上げたその時でした 光が私の額を貫いたのです ”神は愛である”と言う言葉と共に その日の聖句でした 説法の主題です まるで雷に打たれたかのようなと言う表現がありますが全くそんな感じでした 何があったのか何が起きたのか その事件の後初めて自ら聖書なるものを手に取りました 私は何を思ったか聖書の中で”わたし”と言う方に会いたいと

「わたしの後従いたい者はおのれを捨て日々自分の十字架をになってわたしに従いなさい」 自我を捨てることだと子ども心にも理解しました そしてその方は相を顕されたのでした 私の心奥にいらしゃいました そう真のわたしだったのです つまることすべての人の真我です 聖書も般若心経もこの方のお話でした 法灯明自灯明 おしまい