ストーリーストーリー

むかしむかしずいぶん前のことだがそして経緯も忘れたけど「日本昔話の霊性」と言う本に出会った 日本人ならおそらく誰でもが知ってるであろう昔話 それを深層心理学の立場で読み解かれていてそこに聖書物語そして仏の教えを観た 教会で聞かされた聖書の説教に違和感を抱いた子どもだった私にはどこがどう変に思うのかと知る術はなく ただただ己の感性とのギャップにもがき苦しんだ それもずいぶん長い間そう思春期から30代後半に掛かるまでの長い期間苦しみ続けた あれがストーリーだと教える人気づかせてくれる人はいなかった そうあれはストーリー 真実に触れた人たちがどう市井の人びとに伝えようかと心を砕き言葉を尽くして語られてきた物語 だからこそどこかの何かの言葉がそれに触れた人の魂に触れ魂を呼び起こし覚醒させる