私の中の他者
散歩中のワンコを見かけると2年前に逝った愛犬のの子がまとわりつく温もりとともに
水が欲しいと観葉植物が言う水をやる私の渇きも癒される
喉を通り胃へ落ち込みコーヒーが身に吸い込まれる
好きになれない人をそれとなく観察その仕草のあちこちに己のあれこれが
窓から見える空見てる私の中にその空が
のの子を洗ったあの日がふと蘇るお湯熱すぎたんじゃないかって心配す
木から気が立ち上っていたのが見えたそうか木と気は同元か
道端のムラサキカタバミの赤い花が揺れる私のこころはゆるむ
風は私の頬を撫で木々の間を抜け再び私を包む
見たもの感じたもの触れたもの食べたもの匂いそのすべてが私
有栖川宮記念公園を友と散策したときヘビが枝を伝って近づいてきた何か意思を持ってるかのように見えたが何も思い当らなかったいつか知るときがあると放った数年後謎は解けた
気になるもの気になること気になる人と密接に繋がってることこれまでの生で知った
何を私に伝えようとしてるのか自ずと問いかけるそして知る外は内そしてウチはソトと