ハシ

橋を通ってこちらからあちらへ

橋を渡ってあちらからこちらへ

 

2年前に逝ったのの子を想うとき

いつでも私の中にのの子はいる

 

本を読むときその著者がとうに亡くなっていようとも

私はその方と現に対話している

 

私のこの細胞そしてDNAは人類の元始から受け継がれ

今に至るまで私の中で生き生きと息づいている

 

どこでいつ耳にしたのか覚えのない言葉がしばしば蘇る

親の教師の近所の知人の著者の言葉が勝手にうたいダス

 

DNAに残された想いも時としてうたいダス

道中で見かけた花や木々そしてネコも

 

私は私、だけど私以外の多くの生命を含んでいる

私は私、だけど多くの生命の集合体である