ヒースクリフ

 

「2人を裂くことなんかできなかったはず」

「きみが自分の意志でしたんだよ」

今にも命消えいこうとしてるキャシーに

ヒースクリフは言う

 

エミリー・ブロンテ嵐が丘で描いたのは

ヒースクリフに象徴される黒い存在

人の内なる黒いもの

受け入れたくないもの

 

それを避けると命が萎える

生命そのものそのカラク

「わたしはヒースクリフなのよ!」

自分の一部を殺しちゃいけない

 

自分の一部を切り捨てたなら

命は萎える生きてはいけない

だでどあって欲しくないものを己の中に見たとき

反射的に私たちはなかったことにしようとする