もうけものの人生

 
 
導いてくれたこれまでのことを捨てさるよう促された
内的促しと呼ばれるものでたっぷり3年4年と続いた
それまで己を支えてきた思想及び神秘体験を含む諸々
それらすべて捨て去るようにという促しだ
 
その理由は独り立てということだと理解している
たった独りで立つことこそが人間の目的なのだと
他者の目からも己の目からも解き放たれなければ
全き自由にならなければ真莪に出会うことはない
 
これまで諸々といったん決別しなければならない
どんな過酷な決断でも必ずや助けの手が現れる事
決心さえすれば腹を括りさえすれば必ずや助けが
分かっていても何度体験してもその度恐怖が襲う
 
しがみついて来たものから手を離す勇気がなくて
脚がすくみ引き返したいという思いにかられても
そしてその誘惑に負けてまたもや数歩後退しても
こうして生きるしかないし生きて行くことだろう
 
それでも感謝しかないこれまでの我が人生
数かずの試練があったからこその我が人生
生命の神秘の端緒に触れる事ができただけ
もうけもの人生だったと心より思うこの頃