あかあかやあかあかあかや.....

かつて高山寺を訪ねた そこここに明恵上人の魂を感じた 20年ゆうに経った今も心静かに蘇る 映画「嵐が丘」の重く暗い情景そして登場人物の表情 聖書をなぞるかのごとく人間の存在の神秘を30そこらで紡いだエミリー・ブロンテ 孤高の魂 己の闇(ヒースクリフ)を覗く勇気 死をかけて貫いた人間存在の追求 魂の旅そこから得た真理 通常の人の何倍も凝縮し生ききったその生き様 キャサリンの影ヒースクリフ 影を否定したなら光も消える この真実を命を削って描き切り己の死を自ら受け入れ燃え尽きて逝った短いしかし濃密な一生 そう書いたとき同じく夭逝したシモーヌ・ヴェイユの顔が浮かんだ

  あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月

 

有名無名問わず心に浮かんだその瞬間(とき)それは永遠の今

どっこい私のイースター

あなたの深奥であなたの核なる存在に出会ったとき

それがあなたのあなただけのクリスマス

しかしこの世は核を歓迎するものだけでなく

邪魔者扱い時の権力者に消されるかも知れない

よし難を逃れたとして弟子にワンコインで敵に売られ

悲惨な最後を迎えるかもそんな私たちの人生

だけどそこからどっこい復活するのだ私たちは

それがあなたのあなただけのイースター

すべて借りもの

言葉を借りて想いを回らし

周りにいた他者を真似て仕草を身につけた

イタリアに生まれ育ったなら

その喋りは喧しく

手振り身振りも賑やかに?

 

イギリスだったら

ちょっと気取ってすまし顔

大声で喋る人たちに一瞥?

 

そもそも言葉そのものが借りもの

思考の頼りその大本が借りもの

私たちは借り物で生きてる

けれどその借り物を見ている方があなたの中にはいて

あなたを唯一のあなたたらしめる

 

 

風は....

まとわりつくかのよう

頬を優しく撫でるかのよう

風はあなたにささやく

 

あなたが感じさえすれば

風はいつでもあなたのすぐそばに

何かに気を取られてどこかに飛んでなければ

 

ここにいるよ

こっちにおいでよ

風はあなたにささやく

 

 

小さなオモい

心の奥で何かが目覚めそしてコトは起きる

今朝食事していた時食器減らし空間をスッキリしたいと思った

これまでも何度も色んなものを処分してきた

その時その時の心の”オモい”が決めたその分だけ

 

ある朝あるいはある瞬間何かが心の奥から生まれ出てきて行動を促す

そんな体験誰でももされていたのではないかしらん

私にとってそれは今や習慣とさえなってる

何かの小さな思いがふっと出て来る

決定的な”オモい”が生まれ出てくるのを待つ

そう ときを待つ

何かを欲しいと思うそれを求めるその時

引っ越しのその時またその引っ越し先

すべて示される時がある その時を待つ

時が満ちたらすべてはスムーズに

小さなあるいは大きな変化を内なるオモいが促してくれる

内なるオモいにいつも耳を傾けるそれが私の習慣

 

 

 

少ないかも知れないけどそういう子どももいる

四半世紀東京に暮らしたあと故郷に帰った

小さい町なので同窓だ同級生だったという人に当然出会うことがある

その顔に覚えはあるものの果たしてそうだったか正直記憶はおぼつかない

そういう私に怪訝な顔をする人も当然いるし構わず普通に挨拶する人もいる

そのたび私の心は沈む

どうしていいか解らないいつの日か話せる日があるだろうか

表向きはごくごく普通に小学生だったし中学高校と進んだ

けど内面はいつも宙を泳いでいた

彷徨っていたという方が正確かしらん

自分が体験したことはどういうことなんだろうどういう意味をなすのだろう

いつも心を占めていた消える日はなかった

体験したことしかも説明しようもない深奥での体験は誰とも共有できるものではなかった経験も浅くボキャブラリーの乏しい子どもにとっては独り秘めるよりなかった

少ないかもしれないけどそういう子どももいる

見えた 何が 永遠が

而今nikon or jikon)

永遠とは”いま”

 

今はもういないのの子(ワンコ)の面影が蘇る瞬間(とき)彼女はいつも今ここ。

宇宙を飛んだ体験を思い出す瞬間(とき)その体感はいつも今ここ。

他者にひどい言葉をぶつけたことを思い出す瞬間(とき)それはいつも今ここ。

酷い仕打ちを受けた過去蘇る瞬間(とき)それはいつも今ここ。

毎日目にするウクライナの映像見る時私たちはかの地にそして彼の地は今ここあなたの心に。

彼らの慟哭は見る者の心にいつも今ここに。

9.11を知った時の衝撃そして同時に降って来た名”ブッシュ”思い出す時いつも今ここ。

私の心を占めたその時それは過去なんかじゃないいつも今ここ。

まぎれもなく今ここのあなたが感じてること決して過去なんかじゃない。

私たちの中ではいつも今ここそして時はひとつづきの永遠。