こっち向いてお母さん

 

こっち向いてお母さん

ぼくをみてよお母さん

おねがいだからお母さん

 

聞こえないのお母さん

ぼくのこころカランコロン

かわいたままだよお母さん

 

見えないのお母さん

ぼくのこころぱっくり

あいたままだよお母さん

 

たすけてよお母さん

ぼくをみてよお母さん

暗闇が嗤うよお母さん

 

 

(*母とは人の奥深くすまう聖母神のこと。その母に背を向けているのは他ならぬぼく。)

 

River Runs Through It

悲しみを流した

願いをこめて

天の川

 

痛みを流した

想いをこめて

天の川

 

流しても流しても

めぐりくる悲しみ

流しても流しても

かえりくる痛み

 

ふりかえりふりかえり

わたしの人生

めぐりめぐらし

わたしの想い

 

永久の時をへ

流れついた

はるかな星

 

めざめたわたしに

女神は言った

 

流れとともに

流れにとどまり

流れを明らめよ

 

 

ブーメラン

 

わたしは夢みごこち

やさしい声がわたしを

呼ぶもの

 

わたしは翔ぶよ

風にのって翔ぶよ

 

フワフワフワフワ

どこまでも翔ぶよ

 

やさしい声は呼ぶよ

わたしの名を呼ぶよ

 

ーーーーーーっと

もどってきちゃった!

 

 

ヒースクリフ

 

「2人を裂くことなんかできなかったはず」

「きみが自分の意志でしたんだよ」

今にも命消えいこうとしてるキャシーに

ヒースクリフは言う

 

エミリー・ブロンテ嵐が丘で描いたのは

ヒースクリフに象徴される黒い存在

人の内なる黒いもの

受け入れたくないもの

 

それを避けると命が萎える

生命そのものそのカラク

「わたしはヒースクリフなのよ!」

自分の一部を殺しちゃいけない

 

自分の一部を切り捨てたなら

命は萎える生きてはいけない

だでどあって欲しくないものを己の中に見たとき

反射的に私たちはなかったことにしようとする