聖母神へのオマージュ
人知れず子の帰りを
待ちわびる母
想いを痛みに託し
希望を飢えに託して
誰が思ったであろう
これほどに激しい愛を
誰が知ったであろう
これほどに深き愛を
あなたは待つ永遠(とこしえ)に
空(くう)の扉のかたわらに
こっち向いてお母さん
こっち向いてお母さん
ぼくをみてよお母さん
おねがいだからお母さん
聞こえないのお母さん
ぼくのこころカランコロン
かわいたままだよお母さん
見えないのお母さん
ぼくのこころぱっくり
あいたままだよお母さん
たすけてよお母さん
ぼくをみてよお母さん
暗闇が嗤うよお母さん
(*母とは人の奥深くすまう聖母神のこと。その母に背を向けているのは他ならぬぼく。)
River Runs Through It
悲しみを流した
願いをこめて
天の川
痛みを流した
想いをこめて
天の川
流しても流しても
めぐりくる悲しみ
流しても流しても
かえりくる痛み
ふりかえりふりかえり
わたしの人生
めぐりめぐらし
わたしの想い
永久の時をへ
流れついた
はるかな星
めざめたわたしに
女神は言った
流れとともに
流れにとどまり
流れを明らめよ
ブーメラン
わたしは夢みごこち
やさしい声がわたしを
呼ぶもの
わたしは翔ぶよ
風にのって翔ぶよ
フワフワフワフワ
どこまでも翔ぶよ
やさしい声は呼ぶよ
わたしの名を呼ぶよ
ーーーーーーっと
もどってきちゃった!
ひとはどこから
ひとはどこからきて
どこへいくのか
元始(はじめ)よりひとは問うてきた
確かめるかのように
試みるかのように
「はい」という勇気をもてず
「いいえ」と試して
49日
画面に吸い込まれ
海に吸い込まれ
何度も沈んだ
見る度海に沈んだ
繰り返し繰り返し
海面に浮上し息が
できるようになったのは
それからようやく49日が
経とうとしてた頃だった